【月1読書】「鈍感力」

今回読んだ本は、「鈍感力」という本です。学生時代、社会人になって読んだことがありましたが、改めて読み返してみたいと思い、読んでみました。

思ったよりするするっと、いっきに読み進められるほど読みやすい本でした。

才能を活かしたくましく生きていく力

鈍感、と聞くとネガティブな印象があるかもしれませんが、この本における「鈍感力」とは、変化の激しい現代において、したたかに、たくましく生きていくための力として紹介されています。いくら才能や自尊心があったとしても、繊細すぎて少しの意見や風向きの変化ですぐに傷ついてしまったりめげていては心が折れてしまい、じぶんのさいのうをはっきできなくなってしまう、と。たくましく生きていくことは難しい。逆にちょっとやそっとではめげず、気持ちを切り替えてまた前向きになれるような能力。そんな周りの意見や逆境に対しての鈍感力について、事例なども交えながら記載されています。

鈍感力を養う

ちょっとのことで褒められたりしたときにいい気分になったり、大丈夫だと思い込む。調子良く生きる。つまり図に乗ることは鈍感力を養う手段の一つとのことでした。また、ミスや失敗などしても、その後くよくよかんがえることに生産的になったりなにか状況が良くなるわけではないので、あれこれ考えすぎず、大胆に自信を持って前に進むことが大切とありました。また、参考になる格言として、以下のものが紹介されていました。

過ぎたるは及ばざるが如し

下手の考え休むに似たり

また、よく眠ることも大切とのことで、どこでも眠れたりすることは才能であるともありました。逆に眠れなかったりしても焦ることなく、どっしりと鈍感力をもって自然体でいることだとありました。

恒常性、柔軟に対応するための能力

鈍感力とは本使用において柔軟性という言葉にも置き換えられていると感じました。見出しにもおる通り、鈍感力と恒常性とよばれる性質が密に繋がっているという記載がありました。

ホメオスタシス(恒常性:homeostasis)とは、生体内外の環境因子の変化に関わらず生理機能が一定に保たれる性質 のこと

嫌なことがあっても、不快なことがあってもそれを飲み込みつつ無視し、明るくおおらかに生きていけるかどうか。自分らしさを失わず堂々とできるかどうか。その力が今、変化の多い国際社会で生きていく上で必要になっている力である、とのことでした。

まとめ

簡単ではないけど、ミス、失敗しても考えすぎず、次どうするかを淡々と決めて前向きにうごく。嫉妬されたり、嫌な感情が自分の中で生まれても、それは適度に無視をし自分らしさを失わず堂々とし、必要あれば大胆に大きなことでもやる。変化を好み、大胆にしたたかに、変わるために、変化対応できるための鈍感さを意識しようと思える本でした。