今回読んだ本は、「20代が仕事で大切にしたいこと――ありのままの自分で成果が出る3つのルール」という本です。
もう自分は30代ではありますが、周りの方々からの評判も高い本で、最近しごとや成果について考える機会が多くあったので一日でがーっと読みました。
「頭ではわかっていてもできていなかったこと」がロジカルかつシンプルな文章として文字におこされていて、ぐぅぐぅ・・!となると同時に、「自然体で、仕事頑張ろう」と前向きに思わせてくれる本でした。
今回は印象に残った3つの項目について紹介します。
しごとの本質
- しごと:商品やサービスを提供することで誰かに喜んでもらうこと、誰かの役に立つこと
- 成果:しごとのなかで(最も)優先度・期待値の高いところ。本来の目的
本書によると、しごとの本質が「誰か」に喜んでもらう、役に立つことで対価をもらうということで、「他者想」を日頃からできないとそもそも仕事で成功することはできないということでした。同僚、上司、後輩、誰でもそうで、他者の目線にたってしごとを進めることは、自分らしく長期的に健康に働く上で必要不可欠です。自分以外の誰かのことを考えなかったり、相手にとってのネガティブを考えてそのようなことをしないという学校で習うような当たり前のことも、悪気なく無意識のうちにできなくなってしまうことがあるので、そのようなあたりまえのこと、「他者想」をまずはいつでもできるようにすることが大切だとありました。
あたりまえ力
テストに出る範囲外のところを完全暗記しても意味がないのと同じように、しごとにおいては、努力だけをいくらしても成果が出なければ評価されません。あたりまえに時間に限りはあるので、成果がもっとも出るようなところ、優先度の高いところに最も時間と力を注ぎ、成果につながらないことをやらない、無駄な努力はしないことが大切であるとありました。そのためには、
- 日頃から自分が何に時間を注いでいるかを把握し定期的にTODOを見直しする
- 成果が出るようなことをしているか?不安な場合はあたりまえに周りに相談する
- あたりまえに振り返りをして改善をする
- あたりまえに「がんばりすぎる」ことをしない
- 意気込みそのままにフルスロットルで常に努力し続けることは不自然で、不自然なことは長く続かない。ので、自然体でいられる、自分が自然に周りから評価される、上手だねと思われていることに力を注ごう、とありました。
決断に意味はない、実行に意味がある
なにかの決断をするとき、悩むことがあると思いますが、その際悩みすぎることに意味はない、という記載がありました。これは「悩みすぎは良くない」という一般的な考えはもちろん、A or Bで悩むようなとき、大抵は満点の決断は存在しない、ということでした。満点の決断ができないというのであれば、悩むことに多く時間を使うのではなく、どちらか早く決断をして、実行するためにラクな方法もないので、決断したら、決断を満点にするために動く、実行にパワーと時間を注ごう、ということでした。
まとめ
書いていて、あたりまえのことが書いてあるなぁ、、と感じつつもぐぅ、、ぐぅ、、!と突き刺さるものもありました。そう感じたのはきっと「あたりまえのこと」だとわかっていても現在自分ができていない、意識できていなかったことがたくさんあったからだと思います。悩んでしまったり、意気込みそのままにえいやでやろうとしてしまったり、学校で教わったような当たり前のことができていなかったり、他者への想いが薄かったり、振り返るとたくさんあたりまえのことができていないと感じました。
ふと、自分の父の言葉に「上から自分を見たときに恥ずかしくないように生きなさい」と言われたことを思い出して、まさにこれだなーと痛感しました。
自然体で、意気込みやフルスロットルになりすぎず(もちろん、必要な時期もあるだろうけど)、当たり前のことを着実に実行し続ける正しい努力を改めてしていこうと、前向きになれる本でした。