【月1読書】「人と社会の本質をつかむ 心理学 (「わかったつもり」で終わらない 独学シリーズ」

今回読んだ本は、「人と社会の本質をつかむ 心理学 (「わかったつもり」で終わらない 独学シリーズ)」という本です。
心理学とはどのような学問かというところから、心理学を用いて証明されてきた事例や教訓などについて紹介している本でした。

心理学とは

この本によると、心理学は「人が今まで以上に幸せになるために、実験や調査、観察などに基づいて、客観的・科学的に人間の心と行動について研究する分野」とうことでした。
心理学という学問はもともと存在せず、「哲学」という学問から派生したものが「心理学」とのことです。

心理学は、私たちが「○○したいな」と思っている願望を、科学的な手法によって叶えるための方法を探求する学問 です。

心理学では、感覚的・定性的な仮説をもとに科学的に実験・調査・観察を行い、その客観的な結果を「人はこういうときにこのように行動する」、という形で残します。

自分は、心理学というのは定性的・データに基づかないような分野なのかなと勝手に思っていたのですが、むしろ真逆なのだなーと少し驚きました。

紹介されていた実証

一例ですが、買い物をした後に対するアンケート調査で、自身の買い物について「満足をしている」と答えた人は、買い物をして「後悔した・購入して正しかったかわからない」と答えた人と比べ、「熟慮する時間」が短い傾向にあったとのことです。

どうやら熟慮を重ねすぎると、決断したあとに本当に自分の選択が正しかったのか不安になりやすいようです。この本ではこの熟慮について、他人の意見を聞くことについても同じことと書いてあります。

私たちは、自分ひとりで理性的に判断すれば、正しい判断ができるようなときでも、 他人の意見を聞いたりするとそちらに引きずられてしまう といえるでしょう。

自らに明確な判断基準を持つことで、自信を持った意思決定ができるようになる、ということであるとのことで、同意できました。

この本の印象

本書では他にも様々な心理学を通した実証が紹介されていました。リーダーシップ的な話であったり上記のような日常における身近な買い物の話だったりと、話題も様々なものが取り上げられていました。時折筆者の意見が強めに表現されていたり口調が変わったりとしていたのが個人的には少し気になりました。

ですが、全体通してするするっと読めて読みやすい本だったと思います。

もし気になった方は、以下リンクからどうぞ!(アフィリエイトリンクとなっています)