【月1読書】「片づけ脳──部屋も頭もスッキリする!」

今回読んだ本は、「片づけ脳──部屋も頭もスッキリする!」という本です。

片付けが得意ではない自分への妻からの課題図書であります。
片付けができる脳になることで、片付けはもちろんですが、「他にも会話が上手になったり、いいことが次々起こる!」という記載の帯をみて面白そう!と思い読みはじめました。

ちなみにこの本は、章ごとに「片付けられない脳チェックリスト」というチェックリストをまず実施して自分のいまの脳の状態を「片付けられる脳になっているか?」目線で簡単に確認した上で読み進める形式の本でした。

以降では、印象に残った言葉などについてピックアップしたり掘り下げたりしていきます。

脳は成長し続ける。意志をもてば。意識し続ければ。

最初に印象に残った文章として「脳だけは死ぬまで成長し続けます。つまり、脳はいくつになっても変えられる」というものがありました。体の臓器やほかの器官は徐々に衰えますが、脳だけは成長し続けると。脳も衰えていくのかなと思っていたので、意外だと思いました。脳がこれからも成長し続けるということは、今からでも意識して鍛えていくことを意識していくことが大切そうだ、と思いました。30代、まだまだ人生はあると思うので。

ただ、運動とかと同じで、慣れたことをやっても、刺激にはならず、やはり意識してなにかをやったり、マンネリすることなく動かすことが大切だそうでした。

さまざまな「脳番地」

脳には約1000億個以上の神経細胞が存在し、「からだを動かす」、「記憶する」などさまざまな役割が与えられているとのことです。そして、筆者はこの神経細胞の集団がつくられる基地のような場所に対して「脳番地」という概念で表現しているとのことでした。脳番地は全部で120個あるらしいですが、機能別に分けると8つの系統に分けられるとのことです。

  1. 視覚系脳番地
  2. 理解系脳番地
  3. 運動系脳番地
  4. 思考系脳番地
  5. 記憶系脳番地
  6. 感情系脳番地
  7. 聴覚系脳番地
  8. 伝達系脳番地

この本では、この8つの系統について紹介しながら、読者にとって特にどの系統が弱いのか、チェックリストに回答することでわかるようになっています。また、章ごとにそれぞれの系統を強くするために日頃から、今からできることについても記載されています。ちなみに、片付けをできるようになるためにはまずこの番地をトレーニングしたほうがよい、というのもあるらしいです。(例:片付けなければと思っても、体・腰が重くてはできない=運動系脳番地を鍛える必要がある、など)

印象に残った言葉たち

片付けを「暗記」で済ませていませんか?…空間をよく認識して、理解しながら片付ける

自分は片付けが苦手なのですが、自分の下着などに関しては、もとあった箱にぽいっと入れる、ということなどを意識していました。が、これはどちらかというと暗記なのかなと。元にあった場所に戻す習慣自体は悪くないですが、暗記した場所を忘れると結局どこに置いてよいかわからなくなって散らかってきたりします。暗記して片付けるのではなく、空間を理解して意識し「これは大切なものだけどあまり使わないからここらへんに」、「これは最近良く使うからここに」といったように整理整頓するのが大切とのことでした。

冒頭にもありましたが、すべてを決めきって脳を最小限の利用に留めてしまうと、刺激がなくなり脳が成長せず、理解系脳番地が弱くなってしまうとのことでした。

毎日決まった時間に決まった行動をする

これは一見すると脳に刺激の少ないことではないかと思われるかもしれませんが、そうではなく、「時間を意識して生活する」ということです。時間を意識することで、「思考系脳番地」が鍛えられ、すぐに意志を行動に移せたり、優柔不断になりにくかったりするとのことでした。

最近業務で、ミーティングなどが多くなるとどうしても自分の脳で考えて行動するというより、予定に身を任せるような形の時間の使い方をしていたと反省しました。予定に身を任せると、脳で意志をもって行動したりすることが減り、目標を意識することも薄くなるのだなと実感しました。一日のはじめにやることを書き出したり、半期の目標を見返したり、意識していくことで、メリハリのある行動をしていきたいと思いました。

まとめ

総じて、工夫をしたり、ちょっと意識をしたり、意志を持ったり。死ぬまで成長し続ける脳に刺激を与え続けることで、日常も楽しくなるし、できることも増えていくし、少しずつでも、片付けもできていくようになるのかなと思えるような本でした。特に日頃からやれそうなことの提案が散りばめられていて、これなら自分もできそうと思えるようなものも多かったのが好印象でした。